
前回のブログでは、私たちが普段行っている店舗やオフィスの内装工事についてご紹介しました。
その中で少し触れたのが「VE(バリューエンジニアリング)」という考え方です。
今回は、実際の内装工事でもよく行われるVEについてご紹介します。
VEは単なる「値下げ」ではありません
工事の見積を進めていると、
「もう少し予算を抑えたい」
「予定していた金額を超えてしまった」
ということは珍しくありません。
そこで検討するのがVEです。
簡単に言えば、必要な機能やデザインをできるだけ維持しながら、材料や施工方法を見直してコストを調整する方法です。
例えば店舗やオフィスの内装工事では、壁・床・天井・建具・造作家具など、さまざまな部分で使用する材料や施工方法を選択できます。
床材ひとつをとっても、デザインや耐久性、施工方法によって金額は変わります。
「この場所には本当にこの材料が必要なのか?」
「別の材料でも同じ目的を満たせないか?」
「施工方法を変えることで工事費を抑えられないか?」
こうしたことを一つずつ検討していきます。
安くするだけでは良いVEとは言えません
材料のグレードを下げれば、当然工事費は安くできます。
しかし、それによって耐久性が大きく落ちたり、見た目が悪くなったりしてしまえば、良い提案とは言えません。
特に店舗では、多くの人が歩く床や頻繁に使用する扉など、耐久性を優先した方が良い場所があります。
反対に、あまり人が触れない場所やバックヤードなどでは、仕様を見直すことでコストを抑えられる場合があります。
つまり、すべてを同じように削るのではなく、「お金をかける場所」と「抑えられる場所」を分けることが重要です。
工事全体を見ることが大切です
VEを考えるときには、一つの材料だけを見るのではなく、工事全体を見る必要があります。
材料費が安くなっても施工に手間がかかれば、結果として工事費が高くなることもあります。
逆に、材料自体は少し高くても施工時間を短縮できれば、全体としてコストを抑えられるケースもあります。
私たちも実際の見積や現場の中で、金額だけではなく施工性や工程、完成後の使い勝手まで含めて検討しています。
内装工事には必ず予算があります。
その限られた予算の中で、どこを残し、どこを工夫するのか。
そこを考えることも、内装工事会社の大切な仕事の一つだと考えています。
今後も実際の現場で行っている工夫や、内装工事の費用を考える際のポイントなどをご紹介していきます。


